
俳優の窪塚洋介が週刊文春を「クソ」と批判しているのだと言う。2012年7月9日付の東京スポーツが「窪塚が危険な『沢尻擁護』」という記事で報じている。映画『ヘルタースケルター』(蜷川実花監督)で沢尻エリカと共演した窪塚が、文春に大麻疑惑を暴露された沢尻を擁護するようなツイートをしたのだ。
「へルタースケルター公開阻止したい勢力がもがきゃもがくほど宣伝になる。気づかないんかなぁ、そういうことって色々あるよね。大事な時間の無駄使い、ずーっと馬鹿な浅はか◎」
東スポに引用されているこの発言は、6月15日付で窪塚のアカウントである「@AMATORECORDZ」にツイートされた(すでに削除されている)。確かに、窪塚の、文春に対する敵意が上から目線かつ雑な言葉で語られている。筆者であれば、自分が書いたこんな文章が、ものすごいスピードで世の中に出回ると思っただけで、ゾッとしてしてしまうが……。
スクリーンやテレビで観る俳優としての窪塚は、ほかの俳優にはない雰囲気が漂っており、筆者は大好きである。しかし、プライベートでの発言には、ロクなものがないので残念だ。いずれにせよ、「沢尻の大麻使用疑惑を最初に報じた週刊文春を、自身のツイッターで『クソ』と批判していた」と書いておきながら、「クソ」発言の元ネタである窪塚のツイートが引用されていないのは、どうしてでしょう、東スポさん?
ところで、ツイッターをやらないほうがいいタイプの人がいる、と筆者は思う。第1に、感情的になりやすい人。他者のツイートや意見をガチで受け止めてしまうことが多く、ちょっとしたことで腹を立て、プチンと切れてしまう。第2は、さびしい人。ツイッターをやることで、なんとなく他者とのつながっていると思うのはいいが、つながりを求めすぎて過剰に依存してしまうタイプ。
第3は、そのふたつにも共通し、ツイッターをやる上で致命的な、自分の発言をコントロールできない人。他者と直接話すのであれば、その場その時にいた人だけがその人の発言を聞いているので、本人が思ったことをそのまま発言しようが暴言を吐こうが、他者はフォローできるし聞き流すこともできる。だが、ツイッターでは、そうはいかない。
いったんツイートしてしまうと、よい発言であれ悪い発言であれ、コピペされて世の中に出回ってしまう可能性がある。思ったことをそのまま述べると言っても、数少ない文字数で書かれた文章は、説明不足であることが多い。とりわけ、感情的になって書いた暴言や他者に対する攻撃的な文章は、そうなりがちだと言える。
窪塚は、確実に「ツイッターをやらないほうがいいタイプの人」だと筆者は思う。フジテレビ批判で窮地に立たされた俳優の高岡蒼甫も同じ。ツイッターは、自分の発言が世の中に出回ることを前提にして書いたほうがよい。ちょっとしたツイートであっても、公開する前に「他者がこれを読んだらどう思うのか」という「第三者の目線」で読み直してほしい。
窪塚や高岡のツイッターでの振る舞いを見ていると、ツイッターをやるのにも最低限のメディア・リテラシーは必要なんだなあ、とつくづく思う。
(谷川 茂)



















